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お知らせ・コラム

<薬膳レシピ>

2019年9月15日(日)

【薬膳レシピ】さつまいもとりんごのケーキ ~初秋温燥の薬膳~

秋の始まりは、少しづつ気温が下がり、空気が乾燥してきます。

秋の五臓は『肺』です。
肺は乾燥を嫌い潤いを好む臓といわれております。

秋といっても今の時期は、日中はまだ暑さが残っており、
この初秋の時期を温燥とよびます。

体は夏の疲れから津液不足の状態で、
津液とは、体に必要な水分のことです。

温燥の時期は、津液を補いながら、肺を潤し、
夏の疲れで弱っている消化器系を養う薬膳を考えます。

 

今月の食材は、さつまいもです。
さつまいもは胃を整え正常にし、
活動エネルギーを補い力をつけ、
体に必要な水分を補います。


乾燥する季節は便秘もなりがちなので便通にもよいです。

さつまいもを使ったレシピ、さつまいもとりんごのケーキを紹介します。

りんごは消化器系を健やかにし、体に必要な水分を補い、
肺を潤す効能があります。
バターは渇きの状態を改善させ、
グラニュー糖は肺を潤す効能があります。


温燥は夏に消耗した体を補う時期です。
甘いスイーツで体を喜ばせてあげてください。

 

滋陰潤肺

【材料(18cm×18cmの型を使用)】

りんごのキャラメレゼの部分

りんご         1個

グラニュー糖     30g

バター         20g

さつまいものケーキの部分

さつまいも      1本(300~400g)

グラニュー糖     30g

牛乳          50g

バター         30g

卵            1個


【作り方】

1.りんごは皮をむいてスライスしてフライパンに入れ
  グラニュー糖、バターも一緒に入れて
  水分を飛ばし混ぜながら茶色になるまで煮詰めます

2.さつまいもは、皮をむき一口ぐらいに切って、
  電子レンジで5分チンします。固かったら足してください
  柔らかくなったら、ブレンダ―やフードプロセッサーでバター、
  グラニュー糖を入れ混ぜます。
  粗熱が取れたら牛乳、溶き卵を入れ混ぜます。

3.型にクッキングシートを敷き、りんごのキャラメレゼを
  入れその上にさつまいもを入れて
  200度に温めたオーブンで30分焼きます

4.冷めてから冷蔵庫でまた冷やし切り分けます
  画像は女子会で6人で切り分けたものですが、
      1人分として十分な量でした♪

 

食材 性味 帰経 効能
さつまいも 平/甘 脾胃 補中、和胃、益気、生津、寛腸、通便
りんご 平/酸甘 脾肺腎肝 健脾、止渇、生津、潤肺
バター 平/甘 肝脾肺腎心大小腸 補五臓、填髄、潤燥、止渇、袪風
グラニュー糖 平/甘 脾胃肺 補中、和胃、潤肺、補陰、止咳、化痰
牛乳 微寒/甘 心肺  補虚損、益胃、生津、潤腸
平/甘 脾胃肝腎 滋陰、潤燥、補血、安胎


薬膳食典  食物性味表


レシピ担当:栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師
紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師
   野田知子